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放送大学とITの勉強

応用情報技術者試験合格記録【2023春期】

先日、応用情報技術者(AP)の2023年春期試験に合格しました。
APへは通算3回目の挑戦、1年ぶりのリベンジでした。

自分の勉強内容の記録と、これから本試験へ挑む方への激励を兼ねて所感を書きます。

試験問題と得点内訳

試験問題・解答例はIPAのサイトから入手できます。

総合得点

得点
午前試験 66.25点
午後試験 71.00点

午前試験の得点内訳

分野 得点(得点率)
ストラテジ系 16.25点(65%)
マネジメント系 10.00点(80%)
テクノロジ系 20.00点(64%)

勉強内容で工夫したこと

応用情報技術者試験には既に2回落ちていたため、試験勉強の方法を見直し、自分に合ったやり方を模索しました。

過去問道場だけに頼っていた勉強法を見直した

定番の勉強法に過去問道場を活用してひたすら過去問を解くという手法がありますが、
私はこの手法を試験勉強の序盤では使わずに後半から始めることにしました。
なぜかというと、自分の知識不足で理解度が低い間、過去問道場で不正解が
何問も続いてしまうことが勉強のモチベーション低下に繋がってしまったからです。
とはいえ、今回も過去問道場様には大変お世話になりましたので、
詳しい利用状況を後の章で公開します。

午前試験の教材を1冊購入した

購入したのは技評の頻出問題集です。
こちらの問題集では、各節で過去問題を1~3問取り上げて、解説を行っていきます。
解説の量は、過去問題1問当たり0.5~1.5ページ程度です。
この解説が私には合っていたようで、勉強が捗りました。
読み進めていくうちに、実際の問題の出題形式に慣れる事が出来る点がメリットだと感じました。
頻出問題を中心に取り上げてあるため、ポイントを絞って勉強したい方にもおすすめです。

過去問道場の問題をどの程度解いたのか

試験日1か月前くらいから過去問道場様のサイトを利用し始めたところ、
正答率が以前(問題集を解く前)より高く、過去問題に挫折せず取り組むことができました。
また、過去問道場では、直近の試験から数えて5回前と6回前の試験の問題を中心に解きました。
これは、直近2回の試験で出題された問題は今回の試験では出題されないという法則があるためです。
応用情報技術者試験ドットコム様のページにデータが示されています。
私は上記サイトのグラフを確認し、ターゲットを直近5回目と6回目に絞ることにしました。
今考えると、直近3回目、4回目の問題の方を最優先にしても良かったかな、と思います。
3回の受験を通した過去問道場の利用状況はこんな感じになりました。

過去問道場の成績レポート。642問中398問正解している。

参考書の選定

参考書は全部で2冊使いました。
1冊目は、翔泳社から出版されている応用情報技術者試験向けの教本です。
教本選定の決め手は、紙本を買うとPDF版が付属してくる点でした。
こちらの本は1回目の受験を決めたときからずっと使っていました。
内容だけで検討するのであればもっと良い本もあると思います。
2冊目は前述した技術評論社の午前試験頻出問題集です。
午前試験の範囲の知識を増やすために3回目の受験勉強を始めた際に購入しました。
この問題集によって午前問題にだいぶ慣れることができました。

午後試験の対策

セキュリティ分野の対策を重点的に行いました。
特に重要視したトピックは「マルウェアの攻撃方法と、それぞれに対する有効な対策」
ISMSの運用」「政府のサイバーセキュリティへの取り組み」の3つです。
「CSIRT」や「NISC」といった単語単位で覚えるべき知識は、午前試験の勉強(過去問題の演習)で身に着けました。

セキュリティ以外の分野は、受験して不合格で終わった過去2回分の過去問を
解きなおすことと教本の練習問題を解くことで対策を行いました。

午後試験を大問別に振り返る

大問ごとの感想を、記憶のある部分だけ記載します。

午後問1:情報セキュリティ

マルウェアセキュリティインシデントに関する問題でした。
SEなら知っておかないといけない知識を問われた印象です。
体制がしっかりしたプロジェクトの現場でやらされるセキュリティ教育で得た
情報リテラシーに関する知識を用いたことそこそこ太刀打ち出来たと思います。

午後問4:システムアーキテクチャ

Webサービスを題材とした出題でした。
普段WebAPIをこねくり回しているため、割とすらすら解けました。

午後問5:ネットワーク

こちらもWebがテーマで、Webサイトのインフラ運用に関する問題でした。
サーバ関する知識が問われました。

午後問8:情報システム開発

この大問が、自分にとって大サービス問題でした。
題材は、バージョン管理ツールでした。
実名は出されていないものの、Gitに関する出題が主でした。
1問だけSubversionSVN)に関する設問でした。
SVNに関する設問は、SVNを使ったことが無くても解けました。
Gitに関する問題は、Git-flowの概念に沿った問題設定でした。
プル、マージ、リバートが理解できていれば問題なく解けると思います。

午後問9:プロジェクトマネジメント

「業務システムをオンプレからクラウドに移行する」設定の出題でした。
保守・運用案件での経験が役立ちました。

役に立った知識

応用情報技術者試験を受けた際に、試験勉強や業務で得た知識の中で
「知っててよかった!」と思った知識をいくつか挙げていきます。
以下に挙げる内容は、試験で重要だと個人的に感じた内容の一部です。
応用情報技術者試験の出題範囲は広いため、実際はもっと膨大な知識が必要です。
正確な情報もIPA公式から出ています。IPA公式サイトに掲載されている試験要綱や
シラバスを参照してください。

  • サーバに関する知識
    • クライアントサーバーシステム
    • Web3層構造
    • DNSサーバー
  • ネットワークに関する知識
  • セキュリティに関する知識

今後の方針

引き続き情報処理技術者試験の上位資格を取得していきます。
本業で部署のリーダークラスに出世するまでは知識で経験を補うつもりで
継続して資格取得を目指すつもりです。
次回試験であった2023秋期試験ではセキスぺ(情報安全確保支援士)を受験しました。

最後までお読みいただきありがとうございました。